2019.12.19
活動記録
レポート:リビングラボ研究交流会「人生100年時代と資産寿命~『貯めずに“安心して使える”社会』を築くには?」
鎌倉リビングラボの運営母体である高齢社会共創センターでは、リビングラボ研究交流会を隔月で開催しています。日本では萌芽期にあるリビングラボについて、多様な参加者が学び合い、交流する場です。企業、自治体、研究機関等から800名を超えるメンバー登録があり毎回100名以上が参加されます。
2019年度第4回のテーマは、「人生100年時代と資産寿命~『貯めずに“安心して使える”社会』を築くには?」。今回はこちらのレポートをお届けします.
前半では合同会社フィンウェル研究所代表の野尻哲史氏にご講演をいただきました.
野尻氏からは生活水準を落とさず豊かな高齢期を過ごすために、「なるべく長く働き続ける」「地方への移住」に加え、資産の上手な「取り崩し」が個々人にとっては大切であること、さらに高齢者が保有する資産のほんの少しを毎年取り崩して消費にまわすことによって日本のGDP成長率を1%押し上げる計算になるとデータを交えながら非常に示唆に富んだお話しをいただきました。
後半は野尻氏に加え、三井住友信託銀行の谷口佳充氏、株式会社電通の斉藤徹氏、高齢社会共創センター長の秋山弘子教授によるパネルディスカッションが行われました。
長生きがリスクになってしまう時代にどう資産と付き合うか、大きくなるシニアマーケットに対して企業に求めれる方向性はどこなのかなど、シニアの方が安心して使える社会にするにはどのようなことが必要かについて多様な視点からの熱い議論が交わされました。
終了後の懇親会では熱気が冷めやらぬ中、参加者同士の新たなつながりが生まれていまいました。
今後も高齢社会共創センターではリビングラボ研究交流会を開催予定です.次回をお楽しみに!